Vol.19 新築マンションの動向について

今回は京都ライフ四条店より、最近の新築マンションの動向について、レポートさせて頂きます。
平成17年は、例年よりも新築マンションの供給戸数が多い年となりました。しかしながら、竣工時に満室になったマンションは全体の三割程と、明暗を分ける結果になってしまった事も今までになかった事態です。どうしてこのような事がおこってしまったのでしょうか。
まず、四条店の立地についてご説明させて頂きます。地下鉄烏丸線、地下鉄東西線、阪急京都線、京阪本線の各駅をエリア内とし、交通の便が良く、京都のオフィス街中心にあります。また、他のエリアよりも単身者用分譲マンションが多く、半数以上を分譲型で占めています。この分譲型につきましても、本年はなかなか満室にならないマンションがいくつかありました。例年ですと春の入居者入れ替えシーズンを見越しての新築完成が殆どだったのですが、今年は何故か夏頃完成が多かったのも、満室にならないひとつの要因であると思われます。

竣工時に満室になったマンションの例をご紹介させて頂くと、まずは礼金更新料なしタイプ、家賃設定がかなり低目のタイプ、が目立ちました。大手住宅メーカーの安いハイツ型が、今までは近隣の騒音が気になるという事で懸念されてきましたが、安くて広いからという理由で入居を希望される方が増えてきました。ここに一つのニーズの変化の現れがあるように思われます。
顧客ニーズとして、家賃はどんどん低目を希望されてるのに、新築マンションの家賃は年々上がっています。分譲マンション業者は、土地の値段の上昇による仕入れ値の負担増しと合わせ、今まで満室になっていたからという安直な理由が見受けられます。
個人オーナー様に関しましては、工務店サイドからの意見を重視した間取り設定、家賃設定の為、顧客ニーズから遠ざかっている事が考えられます。もちろん建物あっての運営ですので、工務店さんの意見も貴重かと思われます。ただ、年々、微妙に変化していくニーズに対応できなければ、京都でも供給過剰、飽和状態に近づいている昨今、今後のマンション経営にはっきりとした明暗がつき、取り残されていくのは間違いありません。平成18年7 月竣工予定の分譲マンションでは、契約年数1年更新料1ヶ月を打ち出してきています。危機を察知しての対応かと思われます。

各エリアにあった物件を一番良く把握しているのは、お客様の窓口である仲介店の営業マンです。弊社はオーナー様と力を合わせて、現在と少し先のニーズに合致するラインを模索していきたいと常日頃から考えております。新築マンションをご検討される場合や、また既存の建物につきましても何かお困り事がございましたら、即座にご相談して下さる事を切にお願い申し上げます。

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