近年警察庁は窃盗や強盗を抑えるため、侵入用工具を持っているだけで処罰できるという新法で対抗する方針をようやく打ち出しました。これによって全国の警察が、工具を隠し持っていたとして摘発した軽犯罪法違反事件はこの10年で65％増えました。しかし、新法ができれば窃盗グループの活動を食い止められるというのが狙いでしたが、インターネットなどで簡単に工具類を購入でき、解錠新手口も出てきているのが実態で、自分の家が狙われるのでは？という不安は消えそうにありません。

○ ではどのようなカギの解錠新手口があるのか

■ カム送り解錠
　玄関の錠前の鍵穴を使わずにカギを開けてしまう手口で、ドアに外付けされている錠シリンダーのカバーとドアの隙間に特殊な道具を差込み錠ケース内部の「カム」と呼ばれる部分を回すという方法で、瞬時にカギを開けることが出来、ピッキングとは違い傷が残らないため「バイパス解錠」とも呼ばれています。
　警視庁でも警戒しカム送り解錠が容易、又は可能な錠を公開しています。（下表参照）
　これらのカギの大半は鍵穴を覆っているカバーとドアとの間に隙間ができる不具合があるため、針金をねじ込んで「カム」を操作し解錠することが可能です。対策としては隙間をふさぐための部品を取り付けることです。

■ サムターン回し解錠
　玄関ドアにドリルなどで穴を開け工具を差し込んでカギの内側のつまみ（サムターン）を回して解錠する手口です。
　その対策として、ペットボトルなど筒状のものでサムターンを囲ったりすることが考えられますが、最近、ドアに開けた穴から市販の着火器を差し込み、防護用のペットボトルを焼く手口も報告されています。

○ これらの解錠新手口用防犯対策として、カードキーを導入することをおすすめします。

「カードキーシステム」の特徴
ピッキング・カム送り対策 & 入退去時の経費削減

• 街のカギ屋さんでは合鍵が作れない。
• 不正解錠（ピッキング）に強い構造。
• 各シリンダー別に16通りの設定ができるので、入退居毎のシリンダー交換が不要。
• 既存シリンダーのほとんどが簡単に「カードキー」になる。

（財）全国防犯協会連合会 優良防犯器具 推薦番号 第524号 第614号

○ また、現在のカギをしっかりと強化できる、防犯器具が製品化されております。

ロック・ツー・ロック
ピッキング・カム送り対策
カギ穴の上から、かぶせるように取り付けるカバータイプのカードキー。カードキーなので不正解錠に強く、シリンダーの周りに取付けるためカム送りを防止します。

（財）全国防犯協会連合会 優良防犯器具 推薦番号 第718