不動産鑑定の世界

2005年03月29日

(株)関西総合鑑定所 細見 正博

烏丸御池の南西の角地に夜間、あんどんのように浮かび上がるニチコンビル(※1)が平成16年12月8日に完成した。

 烏丸姉小路の南東の大手生保が所有する(※2)約700坪の駐車場が民間不動産会社に売却され、現在プランニング中とのこと。その南方20mにある、以前呉服屋が所有していたビルがアミューズメントビルに生まれ変わるため、解体工事中(新風館の筋向い)。

 また、三条烏丸下ル西側では、以前都銀の京都支店であったところを、モントレホテルが買収し、現在解体工事中である。その南斜め筋向いにある旧興銀 京都支店の跡地では、読売新聞社が「読売京都ビル」(SRC10FB1延6,726m2)の建設に平成17年2月とりかかり平成18年3月の完成予定である。

 少し南へ下がって、烏丸錦の角地にある長谷工コーポレーション所有の駐車場は現在外資系の高級ホテルと売買交渉中とのこと。

 そして、四条烏丸を下がれば、12月4日にオープンした新商業施設「COCON烏丸」があり、京都丸紅の旧本社ビルをコンバージョンして商業施設に生まれ変わった。

 これら以外にも損保ビルの売却、分譲マンションの建築と烏丸通の、北は御池通から南は五条通までの市内中心部は、いま急激に大きな変化を見せつつある。

 このような影響で市内中心部の商業地の地価は上昇傾向にあり、部分的には需給のアンバランスからバブル傾向も見受けられる。この背景には、

  • 2~3年前から室町通を中心として分譲マンションが多数分譲され、また、烏丸通を中心としてその背後地のまとまった土地に多数の大規模賃貸マンションが建築され、昼間人口が増加したこと。
  • 3年前、旧京都中央電話局跡に商業施設「新風館」の誕生を契機として、三条通の整備等インフラの整備が進んだこと。
  • 建築基準法の改正による京町家再生気運の高まり
  • 地下鉄の利便性の再認識

 等が考えられる。

 いままで事務所・業務用商業地域であった烏丸通りに、ホテル、レストラン、カフェ、アミューズメント、物販等の店舗が進出し、旧来の四条河原町周辺の商業地域に対して四条烏丸を中心とした新しい商業ゾーンが形成されつつあり、京都駅周辺の商業地域を含めた市内第3の核となる商業地域となることでしょう。

注釈
上記1行目、烏丸御池の南西の角地に夜間、あんどんのように浮かび上がるニチコンビル(※1)・・・は、おやっ?南西ではなく北東ではないの?と思われた方も居られると思いますが、間違いでもミスタイプでもありません。一般には交差点の中心点から北方を見た場合の対象物件の方角を指しますが、著者は読者の方々の注目を引くために対象物件から見た場合の方角を表示しております。時々使用する表現のようです。同様に烏丸姉小路の南東の大手生保が所有する(※2)も対象物件から交差点の中心点を見て下さい。少し混乱を起こすかも知れませんが物の見方も色々あるのが「不動産鑑定の世界」という事です。

財産ドック機関紙フォーチュン 136・137号掲載

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