賃貸経営のリスクマネジメント(1)

2006年11月09日

京都ライフ 山口 一弘・大西 克明

 平成18年11月9日、日頃管理業務の最前線で働く弊社主任が現場の人間の立場から経営のリスクマネジメントに関する最新の情報を定例セミナーにてご紹介させて頂きました。数名のオーナー様が参加され、今後の為に熱心に聞かれておられました。
 簡単ではございますが内容の一部を抜粋してレポートさせて頂きます。

第一部

※通常、個人で管理されているオーナー様も鍵交換は実施されていると思いますが、前記でもありますように入居者が退去された後、思わぬ責任が生じるケースがありますので必ず鍵交換は行って下さい。
 お部屋探しをされているお客様は、防犯面を重視されている方が多数おられます。新築時より使用されている鍵などでは防犯面に関して強くない鍵も多数あります。そういう鍵をご使用されているマンションは鍵をピッキングに強い鍵(カードキー・ディンプルキー)などに交換される事をお薦めします。
 退去者の方の中には防犯面に不安を感じると言うような理由で退去される方もいます。そのような理由での退去を減らす事で、空室対策にも繋がると考えられます。


第二部

滞納対策について

 現在の滞納者は支払い出来なくなった時点でなかなか退去もせず部屋に居座っているケースがかなりあります。その際法的に強制退去の手続きを取る事になりましたらかなりの費用と時間が必要になります。退去が完了するまで入居者は家賃も払わず部屋に居座り、退去するまでの間は家賃も入ってこない状況になります。

 そういったリスクを回避する為に、少し前から家賃を保証する『保証会社』なる者が登場してきました。
会社によってシステムや保証内容、金額などは変わってきますが、一般的に6ヶ月~24ヶ月分など、その入居者の家賃を保証会社にて保証し、仮に裁判などで強制退去になった際も保証会社がその費用を負担し退去するまで面倒を見てくれるという商品です。
 その他信販会社を利用しクレジットカードで家賃を支払って頂くシステムもありますが、こちらは6ヶ月分までの家賃を自動的に支払って頂くだけで、それ以上の滞納になると保証がかからず、強制退去などは管理会社やオーナー様にて手続きを行うことになります。

 入居審査に関しては、保証会社等を利用されますと、家賃滞納面での不安が解消され、保証会社の審査が通れば家賃支払いの面でのリスクも解消されます。
その為、滞納リスクの解消を考え保証会社を導入したと同時に、空室の対策へと繋がって行く事になります。

滞納保証を踏まえた空室対策について

 担保金を預らないと滞納があった際の補てんが出来ず、万が一滞納者になってしまった場合、大事故にも繋がると考えられます。保証会社等を利用されると、滞納があったとしても保証会社にて督促・保証の業務が行われますので、あえて担保の面で預かり金を多く預かる必要が無くなります。
 その為空室募集の際、敷金(保証金)を少なくして募集することが可能になり、募集の間口を広げることが出来ます。

※保証会社を使用する際の注意点は、滞納があった際に保証会社に入金状況を報告しないと保証は得られません。うっかり報告漏れが有った場合は保証対象外になります。個人で管理されているオーナー様の場合は、入金状況を把握するのが遅くなるケースもあると思いますので注意が必要です。

 以上のように、マンション経営をするにあたり色々なリスクが生じます。如何に時代の流れに沿った経営方法を敏感に感じ、取り入れる事がオーナー様に求められている事ではないでしょうか。些細なことでも結構ですのでご質問等ございましたらお近くの営業所迄お尋ね下さい。
 今後もこのような勉強会を定期的に開催しますのでご興味がございましたら、是非一度お気軽な気持ちでご参加下さいませ。

株式会社 京都ライフ 小倉店

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