ヴィンテージ ~マンションにわくわく感を~
2015年06月08日
株式会社デザオ建設 インテリアコーディネーター 堀田 郁代 氏
平成27年6月8日に弊社本社会議室にて開かれました定例セミナーについて、レポートさせて頂きます。
今回の定例セミナーは、株式会社デザオ建設のインテリアコーディネーターである堀田様を講師に迎え、「"ヴィンテージ"~マンションにわくわく感を~」というタイトルのもと、山科区にあります「山科ハイツ」という築41年の分譲マンションのリノベーションの事例をご紹介頂きました。
広さ54m2。昔ながらの3DKタイプの間取り(和室6帖×和室4.5帖×洋室4.5帖×DK7.5帖)を1LDK(洋間6帖×LDK13帖・ウォークインクローゼット)にリノベーションしたものです。
一昔前は部屋数を多くとる為に各々の部屋が狭い間取りとなっていましたが、現在では部屋の多さではなく、使い勝手や収納力、リビングの広さを重要視する傾向にあります。そこで1LDKタイプでリビングを広く取り、カウンターキッチンを採用しました。また天井高を確保する為に天井板を取り除き、スラブ自体に塗装を加える事で気持ちの良い空間を意識した造りになっております。部屋数を減らしたことでひとつひとつの部屋にゆとりをもたせ、キッチンの背面には全面収納、リビングには生活用具が十分ストックできる収納を設置。また寝室とリビングの間にはウォークインクローゼットを配置することで、どちらの方向からも収納する事ができるようになりました。玄関にゆとりある土間を作ることで、自転車等の大きなものも収納可能にしています。
元々は20代から30代の住人を想定したリフォームではありましたが、実際にリフォーム後の売買契約が成立したのは、50歳手前のご夫婦でした。この事から、現代のニーズに合ったものであれば、想定していた年代でなくとも受け入れられたことがわかります。
今回、例に挙げられたのは分譲物件でしたが、賃貸物件ではこうしたリノベーション工事に加え、プラスαの何か要素を加味することで建物の個性を磨いていくことが必要です。その1つが「DIY」=Do It Yourself「自分でやろう」というものです。入居者様ご自身で好みの空間を作り上げることで、愛着のある居心地の良いお部屋作りが可能になります。手軽な例を挙げると、入居者様に壁紙を自分の好きなものに選んでもらうというのはいかがでしょうか。これにより他物件との差別化も図ることができ、入居者様にとっては特別感も、部屋への愛着も湧きます。好きな空間、特別な自分の場所を提供できれば、長期間入居してもらえる可能性も高まります。それに、これはさほど大きなコストは掛かりません。
ありきたりの部屋ではその他多くの空室に埋もれ、値段競争でしか入居者を確保できない流れになりつつあります。オーナー様におかれましては、こういった他には比較できないオリジナルな物件を提供していくことも一つ考えて頂ければと思います。
株式会社京都ライフ 企画管理部南営業所
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